1995-06-17 ArtNo.2018
◆<星>苦境続く地場CD-ROMドライブ・メーカー
【シンガポール】昨年の日系大手の値下げ攻勢に続く、今年初以来の部品不足で打撃を受けるシンガポールのCD-ROMドライブ・メーカーの前途は依然不透明だが、一部のものは比較的良好な業績を上げているようだ。
ウェンズ・テクノロジーを通じてCD-ROMドライブ・ビジネスに進出、巨額な損失を計上したWBLは、台湾企業を巻き込んで退勢挽回を図っているが、新会社ウェンズ・パリファラルズ・インターナショナル(WPI)の幹部は「赤字解消には至っていないが、目標には近づいている」と語る。アズテク・システムズはサウンド・カード・ビジネスの強味もあって、比較的好成績を上げているようだ。アナリストは昨年の3億800万Sドルの売上の20%がCD-ROMドライブで占められたものと予想している。しかし、サウンド・カード市場トップのクリエイティブ・テクノロジーは、4倍速ドライブの需要に応じられなかったことが、3月末締め四半期の60%減益の一因と指摘している。同社は月間20万台の4倍速ドライブを販売しているが、そのうち社内で製造したのは僅か2万ユニットで、残りは日系メーカーから供給を受けていると言う。(BT:6/16)
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