1999-08-20 ArtNo.20171
◆<馬>テレコムCEO、NTTとの戦略提携示唆
【クアラルンプル】テレコム・マレーシアBhd(TMB)のモハメド・サイド・モハメド・アリ重役(CEO)は17日、日本電信電話(NTT)との戦略提携交渉が進められていることを示唆した。
テレコムの業績発表後記者会見したモハメド氏は、巷間に噂されるNTTとの提携交渉にTMBが関与していないことを改めて確認する一方、「火のないところに煙は立たない」と前置きし、仮にNTTとその種の交渉が進められているとすれば、交渉の当事者はTMB株主のマレーシア政府だろうと語った。モハメド氏は、さらに「比較的小規模な電話会社のTMBにとっては、自分より進んだ外国の戦略パートナーを得ることは助けになる。我々はこの種の取引を積極的に評価する」と付言した。
某アナリストはロイター通信に「それはNTTが進めているもので、誰もが知っていること」とコメント、香港拠点のリージョナル・アナリストは「モハメド・サイドは、あからさまにTMBが年末までに戦略的パートナーを得ることを、アナリストに信じ込ませようとした」と述べた。
マレーシア政府は投資機関カザナ・ナシオナルBhd/ミニスター・オブ・ファイナンス・インク/被雇用者積立基金(EPF)/中央銀行を通じてTMBの75%以上のシェアを保持しており、仮にこの内20%を売却すれば、20億米ドルを手にすることができる。目下、外国投資家はTMBの12%のシェアを保持している。(MBT,BT,ST:8/19)
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