1999-08-20 ArtNo.20170
◆<星>シングテル、単一株主の持分上限を15%に引き上げ
【シンガポール】シンガポール・テレコム(シングテル)はこのほど、株主に対して、単一のパーティーによる出資率上限を5%から15%に引き上げるとともに、シンガポール公民に限定されていた取締役の資格制限も撤廃することを提案したが、これは外国の戦略パートナーを誘致する布石と見られている。
以上の提案はシングテルが株主に宛てた回状の中で掲げた社則修正案の一部で、回状にはこの他株式の買い戻し等多くの提案が盛り込まれている。
欧州最大の電話会社ドイチェ・テレコムは、既にシングテルとある種の商談を進めていることを認めているが、同商談にシングテルの株式買収やアジアのセル式電話資産のプーリング問題が含まれるか否かについては、コメントを控えている。
ドイツの雑誌はドイチェ・テレコムがシングテルの20%の権益買収を図っていると報じたが、シングテルは同問題に関して沈黙を守っている。
現在のところ政府投資会社タマセク・ホールディングズを除き、大蔵省の許可無く5%を超えるシングテルの株式を所持することはできない。
もし今回の提案が9月29日の特別総会で承認されるなら、ドイチェ・テレコムとの関係交渉が妥結しても、後者の持分は最大15%と言うことになる。(ST,BT:8/17)
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