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1999-08-19 ArtNo.20154
◆<星>ISP、熾烈化する競争乗り切り目指し外国パートナー物色
【シンガポール】シンガポールのインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)は熾烈化する競争を乗り切るため、それぞれ外国の戦略パートナーを物色している。
ST紙の報道によれば、既存ISP3社中の1社シングネットの親会社シンガポール・テレコムは米国第3位のインターネット検索サービス会社Lycos Incと交渉中で、シンガポールのISPの中では最小のサイバーウェイは米国ナンバー・ワンのISP、アメリカン・オンライン(AOL)インクとローミング契約を結んだ。AOLの顧客はシンガポールを訪れた際にはサイバーウェイを通じてインターネットにアクセスできる。
シンガポールのISPにとっては、予想されるCable & WirelessやMCI WorldCom等、ヘビー級国際プレーヤーの進出に対処するには、海外の戦略パートナーとの提携が不可欠になる。
大和総研シンガポールのアナリストは「ISPはそのサービスの付加価値を高める必要があり、単なるISPでは魅力を維持することはできない」と指摘した。
アジアのISPの先頭を切って米国ナスダック登録を果たしたパシフィック・インターネット(パックネット)も米国の複数の潜在パートナーと交渉を進めている。パックネットのニコラス・リー重役(CEO)によると、同社は既にアジア太平洋地域に多くの拠点を有する。このため米国ISPは同社と提携することにより、域内の多くの国に即座に足場を得られる。こうした理由から米国企業は同社との提携に強い関心を抱いていると言う。
シンガポール当局が国内ISP市場を国際プレーヤーに開放したことから、地元ISPは海外パートナーを求めてスクランブルを行っている。シンガポール・プレス・ホールディングズとケッペル・コープは共同で、第4のISPライセンスを獲得しており、今後さらに多くの新参者が登場する見通しだ。(BT:8/17)
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