1999-08-17 ArtNo.20130
◆<馬>副総理府相、機密文書の国外持ち出しに反逆罪提案
【シャーアラム】マレーシアのイブラヒム・アリ副総理府相は15日、国家の機密文書を国外に持ち出したものには反逆罪を適用し、処刑するよう提案した。
この日、記者会見したイブラヒム・アリ副総理府相は、「政府の機密文書を海外に隠匿し、自国を中傷する行為は、国家に対する反逆と見なされ、政府は反逆罪法を設けてこの種の者を処刑すべきである」と語った。与党統一マレー国民組織(UMNO)最高評議会メンバーも務める同相は、次回の最高評議会の席上、以上の提案を行うと言う。
新党国民正義党(Keadilan Nasional)青年部長を務めるアンワル前副首相の元政治秘書モハメド・エザム・モハメド・ノール氏は、最近の声明の中で「アンワル前副首相は政府の違法行為を立証する文書を海外に保管しており、何時でも公表できる。これらの文書は5、6箱にのぼる」と政府に警告していた。
UMNO青年部のヒシャムディン・フセイン部長は同問題に触れ、「政府高官が機密文書を国外に持ち出すのは重大な犯罪であり、もし中国でこうした事件が発生すれば、銃殺されるはず」と語った。
地元紙の報道によれば、マレーシア警察は、事態を重視し、機密法違反容疑で調査に乗り出した。
一方、アンワル夫人は、夫が政府の機密文書を国外に持ち出したのは、政府の権力濫用や汚職を立証するためであり、愛国的行為であると述べている。(LZ:8/16)
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