1999-08-17 ArtNo.20123
◆<星>日立、新DRAMチップ製造に400億円投資
【シンガポール】日立製作所は、ヒタチ・ニッポン・スチール(HNS)がシンガポールに設けたウエハー製造工場に今年(1999/4-2000/3)400億円(S$5.786億)を投資する。
日立のイナ・ユキアキ氏がBT紙の電話インタービューに応えたところによると、HNSは目下主に64メガビットDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)チップを製造しているが、新資金は今年11月以降にスタートする256メガビットDRAMチップの製造業務に主に投じられる。
HNSには日立と新日鉄が各35%、経済開発局(EDB)が30%出資しているが、新日鉄は今年4月、同プロジェクトにこれ以上新規投資を行わないと宣言した。
日立は世界に先駆けて256メガビット・チップの商業性を開始、来年3月までに月間140万ユニット生産する計画だが、内どれほどがシンガポールで生産されるかについて、イナ氏は明らかにすることを避けた。
日立はまた256メガビットのフラッシュ・メモリ・チップの製造も計画、月産100万チップ程度が予定されているが、実際に生産が開始されるのは来年度になる見通しだ。
目下64メガビット・チップは月間800万ユニットほど生産され、その半ばがシンガポールで生産されている。この種のチップの生産は今年12月にピークの月間1000万ユニットをマークする見通しだが、256メガビット・チップの製造が拡大されるのにつれ削減され、来年3月には月産700万ユニット程度になる。
HNSの従業員は目下800人で、新規募集が行われている。イナ氏は売上に関しては明らかにすることを避けた。(BT,ST,LZ:8/14)
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