1999-08-16 ArtNo.20117
◆<印度>プジョー、PALにディーゼル・エンジンの製造ライセンス
【ムンバイ】フランスの自動車メジャー、Automobiles Peugeot(AP)は1537cc TUD5ディーゼル・エンジンの製造ライセンスを地元のPremier Automobiles Ltd (PAL)に与えた。ライセンスの期限は5年で双方の合意の下に延長できる。
目下欧州で生産されているTUD5エンジンは、PALが販売を手掛けるプジョー309GLDに装備されている他、Maruti Udyog Ltd (MUL)のZenディーゼル・バージョンにも用いられている。
ライセンスは一時払い金やロイヤルティーの支払いもなしにPALに提供された上、PALのエンジン製造のスタートアップを支援する上から、当初の部品供給にはディスカウントも提供される。TUD5はユーロⅡ排ガス基準を満たしている他、多少の改良を加えればユーロⅢ基準も満たせる。PALはプジョーの事前承認を得れば、サード・パーティーにも同エンジンを供給できる。
一方、PALがボンベイ証取に報告したところによれば、プジョーはPALプジョーの32%の権益をPALに譲渡した。PAL筋によれば、同社は以上のシェア引受に際しても金銭的な代価は支払っていないと言う。プジョーのインド市場撤収に伴い生じた訴訟が長引き、プジョーのPALプジョー持分の処理が行き詰まっていた。
PALのMaitreya Doshi重役(MD)は、今回のエンジン製造ライセンス契約は、PALとプジョーの新たな協力関係のスタートを示すものであるとしている。(IE,TH,THBL:8/12)
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