1999-08-16 ArtNo.20109
◆<星>SP、スンブコープから発電燃料用ガス購入
【シンガポール】シンガポール・パワー(SP)は12日、PowerSeraya発電所に供給する燃料ガスをスンブコープ・インダストリーズから購入することで、後者と合意に達したと発表するとともに、インドネシアの国営石油会社プルタミナとのガス購入交渉も依然続けられていることを確認した。SPとスンブコープは別個に、インドネシア産ガスの購入交渉を進めており、競争関係に有った。
SPのBoey Tak Hap(梅徳侠)社長兼CEOがこの日催された業績発表会の席上明らかにしたところによると、同社はスンブコープのオファー価格を妥当と判断し、日量7500万標準立方フィートの天然ガス購入を計画している。スンブコープとの交渉は最終段階を迎えている。契約が成立すれば、スンブコープ子会社のSembCorp Gasから向こう22年間にわたりガスの供給を受けることになる。
一方、SPのHo Kwon Ping(何光平)会長は、プルタミナとの交渉に触れ、協議は続けられており、間もなく妥結するものと楽観していると語った。
梅氏は、プルタミナからのガス購入量は日量5000万標準立方フィートに縮小する予定だが、このことが購入価格に影響することはなく、またスンブコープとの契約が同交渉に影響を及ぼすこともないと語った。
ちなみに、昨年9月、プルタミナは、南スマトラで産出された天然ガスを2001年から日量1億5000万標準立方フィート、SP傘下のパワー・ガスに供給することでSPと合意、同供給量は日量3億標準立方フィート以上に拡大されるはずだった。プルタミナ幹部は、去る6月、取引のボリュームが大幅に縮小された現状では、同じ価格で売却に応じることはできないと語っていた。
また何氏は、最近プルタミナが国内の石油/ガス資源開発の独占権を喪失、鉱業・エネルギー省の一部門になったことに関して、「両国政府が取引の重要性を認識していることから、取引交渉にマイナスの影響が生じるとは思わない」と語った。
スンブコープは今年1月、プルタミナと西ナトゥナ産天然ガスを向こう22年間にわたり日量3億2500万標準立方フィート購入する総額80億米ドルの契約に調印している。ガスは総延長640キロの海底パイプ・ラインを敷設して、2001年半ばから供給が開始されることになっている。(ST,BT,LZ:8/13)
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