SEAnews 1999-08-13 ArtNo.20104

【バンガロール】インテル・インディアの法人ビジネス部門は目下、約2億5000万米ドルの株式投資基金“インテル64ファンド”のインドにおける投資機会を積極的に物色している。
インテル・アジア・エレクトロニクス・インク傘下インディアン・テクノロジー・センターのR Sivakumar所長によると、投資のサイズに関して特に規定はなく、インターネットの利用を促進するようなプロジェクトに携わる企業に投資することが目指されている。この種のプロジェクトは最終的コンピューターの使用を拡大し、インテル・プロセッサーの売れ行きを加速することにつながる。
インテル64ファンドは、元々オペレーティング・システム・ソフトウェアや“Merced：マーセド”のコード名が付けられたインテルの次世代ＩＡ－64プロセッサーを最適化するアプリケーションの開発、あるいは関係するスタートアップ企業の支援を目指して設けられたもので、具体的には、コンパック、デル、ヒューレット・パッカード、ＮＥＣ、ＳＧＩ(前社名ｼﾘｺﾝ･ｸﾞﾗﾌｨｸｽ)あるいは、フォード、ジェネラル・エレクトリック、スミスクライン・ビーチャム、バンク・オブ・アメリカ等のプロジェクトに共同投資される。インテルは、共同投資家と密接な連携を組むと同時に、ポートフォリオ企業を選考し、関係開発プロジェクトに積極的な支援を提供する。
これまでに実際に投資が行われた企業には、1）インターネット・ポータル・サイト“Rediff on the Net”、2）インターネット／マルチメディア・コンテント・プロバイダー“Avigna Technologies”、3）エンタープライズ・リソース・プラニング(ERP)ソフトウェア開発会社“ESS Systems”、4）エンタープライズ・ワイド・システム統合会社“Network Solutions”が含まれる。
少なからぬ企業が、資金の提供を求めてインテルにアプローチを試みているが、同社はベンチャー・キャピタル・コミュニティーを通じて潜在性の高い投資対象を物色している。
インテルはまた“インターネット・ヘルスケア・イニシアチブ”と称する部門を設け、ヘルスケア投資も進めている。最近の例では、オンライで健康保険の販促を行うHealthAxis.comに投資を行ったと言う。(ET:8/11)