SEAnews 1999-08-12 ArtNo.20082

【サンノゼ】コンピューター・ハード・ディスク・ドライブ(HDD)用薄膜メディアの世界最大の独立系サプライヤー、コマッグ・インクは、マレーシア出身のTan Thian Hoo氏を新社長兼最高経営者(CEO)に指名するとともに、生産業務の主要部分を米国からマレーシアの3工場に移転する方針を発表した。
1983年に発足したコマッグの取締役会は、コマッグ及び他のハイテク企業における豊富な製造業経験を有するタン氏に最高経営権を委ねた。
タン氏がそのステートメントの中で明らかにしたところによれば、コマッグの未来は製造業経験、取り分け生産コストを引き下げ、新たなアプリケーションの創出を促す技術にかかっている。マレーシアにおける大規模な製造基盤は、業界における最低コストの生産システムを構築する機会を提供する。他方、米国における資源は、顧客や業界のニーズに応え、ロー・コストな記憶装置需要に応じる新生産技術や新製品の設計／開発に振り向けられる。新経営陣は社内リソースの厳重な管理と顧客との新たなパートナーシップの構築に最善を尽くし、メディア産業の構造変化に対応すると言う。
コマッグはまた、スティーブンＣ.ジョンソン前社長兼ＣＥＯ及びTu Chen前会長の退任を発表した。
タン新社長は10年間の任期中に、米国とマレーシアにまたがる世界クラスの製造施設を構築する使命を負う。取締役会メンバーのマイケル・スプリンター上級副社長兼ＧＭは、「コマッグ取締役会は製造業経験の豊富なティアンフーが新任務を引き受けたことを、歓迎する」と述べるとともに、「ジョンソンはダイナミックなリーダーシップを発揮し、トゥー・チェンは技術的なビジョンを示し、1983年以来コマッグをリードして来た」と、退任する前社長と前会長の功績を称えた。(MBT:8/7)