1999-08-12 ArtNo.20078
◆<星>ネットスケープ・アジア売上、サンと提携し三桁成長達成
【シンガポール】サン・ネットスケープ・アライアンス(SNA)の発足後、ネットスケープのアジア売上は三桁の成長を遂げており、Eコマース・ビジネスの潜在性を窺わせる。
SNAアジア・サウスのThomas Choong重役(MD)によると、今年度(1999年7月/2000年6月)は、シンガポールでは150%、マレーシアでは250%、アジア・サウス(ASEAN/インド亜大陸)全体では100%の成長が目指される。
SNAアジア・パシフィックのStephen Furney-Howe副社長によると、アジア太平洋地域全体の売上の伸びは75~100%が見込まれている。向こう3年間に年商10億米ドルのインターネット・ソフトウェア会社となるとともに、アジア太平洋地域の世界売り上げに対する貢献を現在の2倍の30%に拡大することが当面の課題である。
マレーシアではPDX社がSNAのソフトウェアを用いて金融機関のEコマース・アプリケーション導入を支援している。マレーシアにおけるこの他の顧客には電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)、テレコム・マレーシアが含まれる。
これに対してシンガポールにおける顧客にはネットワーク・フォー・エレクトロニク・トランスファー(NETs)、インターネットを通じたダイレクト・セールを手掛ける地場コンピューター・メーカーDigiland Mall、製造業向けEコマース・サービスを手掛ける地元企業Advanced Manufacturing Onlineが含まれる。
米国最大のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、アメリカ・オンライン(AOL)は今年3月、43億米ドルでネットスケープを買収した。サン・マイクロシステムズはSNAを組織することにより、AOL以外のISPにネットスケープのソフトウェアを販売しても、AOLとの間で摩擦を起こす恐れがない。
ネットスケープにとって、アジア・サウスは昨年、米国に次いで大きな成果を収めた。目下SNAは14人のアジア・サウス担当スタッフを擁するが、今年は4人を追加する。SNAの全世界のスタッフは2500人を数えると言う。(BT:8/9)
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