1999-08-12 ArtNo.20076
◆<星>地元Trek社、US$1500万MP3チップ納入契約
【シンガポール】シンガポールの地元企業Trek Technology(S)Pte Ltdは台湾企業2社Leadtron Technology/ Armas Computer Corp及びタイ企業Tavon ComputerにMP3(MPEG Audio layer-3)対応チップ・セットを納入する1500万米ドルの契約を獲得した。
トレックのHenn Tan(陳漢利)重役(MD)によると、これらの企業はトレックのチップを用い世界市場向けMP3デジタル・プレーヤーを製造する。同社は香港やシンガポールの他の企業とも納入交渉を進めている。
トレックのMP3技術との関わりは1996年にCDプレーヤーを設計した時に始まる。同社はCDプレーヤーの設計で培ったMPEG技術を用いて僅か3カ月でMP3プレヤーのプロットタイプ“トレックM3”を完成させた。同社のデジタル・コンプレッション部門は、4500万Sドルの昨年度営業額の30%に貢献、残りのシェアはカスタマイズ・エンジニアリング部門とファームウェア部門が占めた。
地域別に見ると、売上の60%は台湾、30%は欧州、10%はタイで、目下最大の最終消費地、米国市場の開拓を目指している。
Marcus Cheng(鄭宗盛)重役によると、同社の研究開発(R&D)はデジタル・コンプレッションに集中されている。CDはデジタル技術を応用しているが、デジタル・コンプレッション技術ではない。後者はサイズの小型化と容量の拡大を可能にし、未来の潮流になるものと見られる。タン氏は、この点に関して、MP3プレーヤーがオーディオ・カセットやCDプレーヤーに取って代わるのは時間の問題と指摘した。(BT,LZ:8/9)
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