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1999-08-10 ArtNo.20056
◆<印度>RINL、国際価格の回復で銑鉄の製造を再開
【ヴィサカパトナム】国際価格が回復する中で地元鉄鋼大手のRashtriya Ispat Nigam Ltd (RINL)は今年下半期に銑鉄の生産を再開する方針だ。
RINLはピーク時には月間3万~4万トンの銑鉄を生産、1995/96年と1996/97年には、各707クローと642クローの輸出収入の50%以上を銑鉄が占めていた。しかし中国/ロシアのダンピングや東南アジア経済の破綻で国際価格が軟化する中で、同社も1996年1月から銑鉄の生産を徐々に削減、1998年10月以降はほとんど生産をストップしていた。
RINLのB.N. Singh会長兼MDによると、銑鉄の国際価格は昨年度のトン当たり84米ドルから現在の108米ドル以上に回復、1996年以前の142米ドルには及ばないものの、リセッションの打撃を受けた鉄鋼産業にとっては特筆に値する。また昨年10月に生産をストップした際には19万2000トンにのぼっていた在庫も、今ではほとんどゼロになったことから、価格回復に乗じて生産を再開する方針を決めた。銑鉄の生産再開は、高炉の稼働率を高め、外貨収入も増す、一石二鳥の効果が見込めると言う。(THBL:8/6)
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