1999-08-10 ArtNo.20050
◆<星>国際化/Eコマースは製造業が直面する2大課題
【シンガポール】グローバライゼーション、創造的なワークフォースの形成、Eコマースは、シンガポールの製造業が引き続き時代の要求に応じ、競争力を維持する上の主要な課題である。デロイト・コンサルティングのパートナーで“The Power of Corporate Kinetics”の共同著作者として知られるMichael Fradette氏はBT紙のインタビューに応じ、以上の指摘を行った。
Fradette氏によると、益々多くのOEMが契約製造会社により大規模なマスプロダクションを求め、世界的規模で共同作業することを期待するようになっている。OEMとの関係を維持するにはシンガポールの契約製造会社はアジアだけでなく中南米や欧州でもハイ効率な活動ができなければならない。また世界規模で低コストの製造ができるだけでは不十分で、製品開発/設計、あるいは製品に付加価値を与えるその他の活動でもより大きな役割を担うことが求められている。付加価値の付与には、創造的な労働力、起業家的労働力が求められるため、企業活動のあらゆる面で労働者が意志決定に加われるよう、まず企業のリーダー自身が変わらなければならない。
同氏は、Eコマースが生産者と消費者の関係を根本的に変えつつあることにも言及、シンガポールの製造会社はEコマースがもつ意味をまだ十分理解していないと指摘した。(BT:8/6)
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