【カルカッタ】メガ火力発電事業の資本財輸入に対する関税免除措置が国内鉄鋼産業に打撃を与えている。Steel Authority of India Limited(SAIL)、Tata Iron and Steel Co Ltd (TISCO)、Rashtriya Ispat Nigam Limited 等は、これにより少なく200万トンの鋼材、特に長ものの納入機会を逸する恐れがある。
インド政府は5月にメガ火力発電事業7件とメガ水力発電プロジェクト4件に輸入関税免除の特典を認めたが、6月末にはそれまで1500MW(メガワット)以上に限られていたメガ・プロジェクトのステータスを1000MW以上の火力発電事業にも認める方針を決定、これにより新たに7件のプロジェクトに関税免除ステータスが与えられた。
鉄鋼業界によると輸入関税は1991/92年の130%から現在の30%に引き下げられており、最近の動きで地元鉄鋼業界は電力事業への入札の機会も奪われたに等しいと言う。(ET:8/4)