1999-08-05 ArtNo.20021
◆<馬>蔵相、証券会社に信用取引用クレジット・ラインの確保督励
【クアラルンプル】ダイム・ザイヌディン蔵相は3日、証券会社が信用取引の証拠金融資に必要な信用限度を確保出来なかったことが、先週のクアラルンプル証取(KLSE)総合指数(CI)急落につながった可能性があるとし、証券会社に早急に新たなクレジット・ラインを確保するよう求めた。
それによるとKLSE-CIの急落は資本の逃避によるものではなく、証券会社が出来高の急増に対応して証拠金融資用の新クレジット・ラインを設けることを怠ったことに起因した可能性が大きい。
経済危機の過程で銀行は証券会社に対するクレジット・ラインを取り消したが、その後証券会社は新たなクレジット・ラインを銀行に求めなかったものと見られる。
中央銀行は銀行に対して証券会社に融資可能な資金の20%をこの種の用途に留保するよう指示したが、証券会社の対応は若干後手に回った感がある。
マレーシア証券市場取引の70%はリテール・ビジネスで、この種の領域では証拠金融資は極めて重要と言う。(NST,MBT,STAR,BT:8/4)
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