1999-08-05 ArtNo.20017
◆<星>蘇州パーク、S$300億損失は事実無根:副首相
【シンガポール】リー・シエンロン副首相は3日の国会で、蘇州工業パーク(SIP)プロジェクトを巡りシンガポール政府が300億Sドルの損失を被ったとの主張を否定した。
シンガポール政府は、中国側との政府間協力をベースに向こう20年間に200億米ドルを投じて模範的工業パークを開発する計画だったが、蘇州市当局が経営する蘇州新区ハイテク・パークとの競争に直面、結局プロジェクトのリード役を返上する方針を決めた。
リー副首相によると、政府機関と政府系企業がシンガポール蘇州タウンシップ開発/シンスー工業開発/カーシン不動産開発に投じた資金総額は今年7月1日現在で1億4700万米ドル、シンガポール民間企業のシンガポール蘇州タウンシップ開発への投資総額は7450万米ドルとなっている。この他、タマセク・ホールディングスが6月の覚書に基づき同プロジェクトに対して最大6500万米ドルのローンを保証している。同相は、シンガポール連合体はこれ以上の資金を同プロジェクトに注入する考えはない、と述べた。
資金回収の目処はあるかとの野党WP(工人党)のジェヤレトナム議員の質問に対して、リー氏は星中両国が合意した解決策と中国政府の保証により同プロジェクトは中期的に黒字に転じる見通しが立ったとだけ回答、具体的タイムフレームは明らかにしなかった。(ST,BT:8/4)
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