1999-08-04 ArtNo.20010
◆<印度>メガ発電政策の支払いメカニズムに政治的リスク
【ニューデリー】メガ発電政策は、州電力局(SEB)の電力料支払いを確保するためのメカニズムが少なからぬ政治的リスクを負うていることから、目標を達成できない恐れがある。
電力省コンサルタントによれば、メガ発電政策の下、独立電力業者(IPP)は電力をパワー・トレーディング・コーポレーション(PTC)に売却、PTCがSEBに電力を供給することになる。
しかしながらSEB及び州政府の電力料支払いが滞った際、PTCがソブリン・ファンドにアクセスするためには、州議会もしくは国会の承認を必要とする。即ちPTCへの支払いに先だって関係歳出予算が州議会を通過せねばならない。したがって州政府が支払い確保メカニズムを認めたにしても、州議会がこの種の歳出予算を承認すると言う保証はない。このことは電力支払いメカニズムが大きな政治的リスクを負うていることを意味すると言う。(THBL:8/3)
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