1995-06-16 ArtNo.2000
◆<星>半導体ビジネスの好調来年末まで持続:NEC
【シンガポール】北米市場における需要の急増や新PC(パソコン)オペレーティング・システム(OS)の登場から、米国の景気動向に不安は残るもののアジアのセミコンダクター産業の活況は1996年末まで持続する見通しだ。
NEC幹部が13日に語ったところによると、5月には過去3カ月間のチップ受注量と出荷量の比率(B/Bレシオ)が10年来最高の1.22を記録、また5月の受注量は昨年同期比54%増加した。こうした点からも景気の強い上昇基調が窺える。北米市場における幅広い需要拡大の原因としては、1)PCメモリの拡大、2)マルチメディア関連商品の急成長、3)ネットワーキング領域における技術革新、4)セミコンダクターの用途拡大等の諸点が上げられる。また同社東京本社スポークスマンによると、例えばウィンドウズ95は従来の2倍以上の8~12MB(メガバイト)のメモリを必要とし、PCの出荷そのものも20~30%の成長が見込める。こうした点からもDRAMやセミコンダクターの需要はここ暫く高水準を保つ見通しだ。また円高が進む中で同社は4MBと16MB-DRAMの半ばを英国及び米国で製造していると言う。(BD:6/15)
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