1999-08-03 ArtNo.19989
◆<星>S.パワーのプルタミナとのガス取引破談も?
【シンガポール】シンガポール・パワー(SP)がインドネシアの国営石油ガス会社プルタミナとの間で進めている天然ガス購入交渉の先行きに陰影が生じている。
インドネシア政府は7月30日、エネルギー産業における汚職撲滅策の一環として、プルタミナが1971年以来享受してきた石油ガス事業の独占権を政府に返上させる方針を決定、国会の4大勢力も政府の方針を支持している。
SPは昨年9月にプルタミナと天然ガス購入の覚書を交わしており、1週間ほど前には、まもなく交渉が妥結するとの期待を表明していた。今回のインドネシア政府の決定についてSPは、プルタミナから何も連絡を受けておらず、事実関係の確認を急ぐとするとともに、インドネシア政府は交渉の進捗状況を熟知しており、不利な影響はこうむらないはずしている。(ST:7/31.8/2)
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