1999-08-03 ArtNo.19987
◆<星>富士通、アジアのスマート・カード市場開拓に注力
【シンガポール】富士通は独自のスマートカード製品“スマートシティ”を通じて通貨危機の打撃を受けたアジア太平洋地域のスマート・カード市場開拓に乗り出した。
タイでは、サイアム・コマーシャル・バンクが金融危機の打撃を被った工場救済策としてスマートシティを導入している。同スキームの下、工場は賃金の全額を現金で支払う必要がなく、賃金の一部はスマート・カードに組み込まれた電子キャッシュとして支払われる。この種のカードのユーザーは特定の店舗で割引優待も受けられる。
サイアム・コマーシャル・バンクは18カ月以内に400工場/4000店舗が同スキームに参加するものと期待している。
富士通のスマートカード世界マーケティング担当重役、オガワ・マサアキ氏によると、日本を除くアジア太平洋地域で使用されるスマートシティの数は現在の数万枚から3年内に50万枚に増える見通しだ。欧米では150万枚のスマートシティが既に使われている。同カードの採用が期待されるアジア太平洋地域の国・地域には香港、マレーシア、台湾、豪州が含まれると言う。(BT:8/2)
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