1999-08-02 ArtNo.19982
◆<印度>ブリキ加工業者協会、首相にフロア価格制撤廃要求
【カルカッタ】国内の金属容器製造業者を代表するTinplate Fabricators Association(TFA)は中央政府が昨年12月に導入した輸入ブリキに対するフロア価格(最低価格)に疑問を呈する書簡をバジパイ首相に送付した。
TFAはその書簡の中で、対外貿易開発規制法(FTDRA)の下に発せられた通達は、ブリキ製造を手掛けるTinplate Company of India Ltd (TCIL)とSteel Authority of India Ltd (SAIL)の僅か2社の利益を保護するために中小業者数百社を犠牲にするものと指摘している。
TFAは国際価格が極めて低い水準にある時期にブリキのトン当たり輸入フロア価格を優良品720米ドル/屑鉄545米ドルに定めた理由を調査するよう首相に求めている。それによると、金属容器製造業界は必要とされるブリキ年間30万トンの内22万5000トンを輸入に依存しており、TCILの年間ブリキ製造能力は7万5000トンに過ぎず、SAILの製品の78%は非優良品である。したがってこの種の人為的な原料価格の引き上げは同業界に深刻な打撃を及ぼし、包装業界に金属容器の代用品の採用を強いることにもなると言う。(THBL:7/31)
|