1999-07-30 ArtNo.19960
◆<馬>政府、地場金融機関を6グループに統合
【クアラルンプル】マレーシアの中央銀行は29日、数ダースの国内銀行/金融機関を6つの金融グループに統合し、国内金融市場の開放と国際化に備える方針を明らかにした。
マレーシアには現在、地場商業銀行21行、地場金融会社25社、地元マーチャント・バンク12行が存在するが、今回発表された計画は、これを6グループに削減しようと言うもので、中央銀行自身が3月の年次報告書の中で示したスケージュールからも大幅に加速されている。
中央銀行のアリ・アブル・ハッサン総裁は、年次報告書の中で、銀行の数を22行から16行に、マーチャント・バンクは12行から9行に、それぞれ削減、金融会社については39社中8社が年内に統合され、別に14社の合併交渉が最終段階にあるとしていた。
中央銀行は今回の野心的な統合再編構想に特に期限を設けていないが、今年9月末までに、個々の金融機関ごとに以上の目標達成に向けた計画を立案し、覚書にサインするよう求めている。また各グループは、その統合再編計画の進捗ぶりに関する週間報告書を中央銀行に提出せねばならないが、アリ総裁は、具体的説明は行っていない。
アナリストらは、実際に計画が実現するまでには、各行のカルチャーや経営スタイルの相違をどのように処理するか等、紆余曲折が予想され、時間がかかるが、合併の対象とされる中小銀行の立場は益々弱まらざるを得ないと見ている。(STAR,ST,BT,LZ:7/30)
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