1999-07-30 ArtNo.19955
◆<星>今年の製造業成長率6%:EDB会長予測
【シンガポール】シンガポール経済開発局(EDB)は製造業の今年通年の成長率を今や5~6%と予想、これ以前の4~5%から上方修正している。
EDBのフィリップ・ヨー会長は28日催されたブロードコム・シンガポール・オフィスの開所式の席上以上の見通しを示すとともに、今年通年の製造業投資約定額を75億Sドルと予想した。EDBは月曜には6月の製造業生産成長率が18.4%を記録、上半期を通じた成長率は10.4%と報告していた
ヨー会長によると、ディスク・ドライブ(HDD)とパーソナル・コンピューターの2部門は厳しい環境に置かれている。基本的にこれら2部門は設備能力の過剰に直面している。各社は市場シェアを競い、全員が損失を被っているが、消費者は恩恵を享受している。
他の電子部門は概して良好なパフォーマンスを示しており、もう一つのキー・エリア半導体部門は市況が上向き始めたところ。上げ潮は1年は持続する見通しだ。現在、電子産業界は深刻な再編の過渡期に有るが、影響を受けた者が、100%再就職できるよう目指している。
製造業の中でスター・パフォーマンスを示している化学部門は、今年通年で17%の成長が見込める。製造業部門の付加価値生産に占める化学産業のシェアは現在の21.5%から向こう5年間に30%に拡大するものと見られる。しかし創出される就業機会はこれまでとは異なる。
エンジニアリング部門の復調は遅れているが、今年末までには市況の回復が見込めると言う。(ST,BT,LZ:7/29)
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