SEAnews 1999-07-29 ArtNo.19947

【クアラルンプル】マレーシアの国営石油会社ペトロナスは今週中にもHicom Bhdから国産車製造会社プロトンの27.2％の権益を買収する契約に調印する。
ペトロナスのアジザン・ザイナル・アビディン会長がマレー語紙ウツサン・マラユに語ったところによると、ペトロナスはプロトン権益を1株7Ｍドル、合計10億Ｍドルで買収すると言う。
一方、ＤＲＢ－Ｈｉｃｏｍのモハド・サレー・スロン会長が27日語ったところによると、プロトン社権益売却後同社は組織再編を行うが、地元自動車産業界における主要プレーヤーとしての地位は維持し、新たな中核ビジネスを求める考えはない。プロトン権益売却後もグループはオートモーティブ・マニュファクチャラー(M)Sdn Bhdやマレーシア・トラック・アンド・バスSdn Bhdを通じて自動車産業に関与し、またクレジット・コープ・マレーシアBhdを通じて自動車金融も手掛ける。この他ペトロナス傘下の企業権益を買収することも否定しない。
サレー氏はエア・アジアSdn Bhdの販促キャンペーン“エアアジア・セレクト”のお披露目式の席上以上の談話を行った。ＤＲＢ－Ｈｉｃｏｍグループに属するエアアジアは手持ち航空機数の拡大を計画しているが、別にプロトン権益を売却した資金を利用する訳ではないと言う。(LZ,MBT:7/28)