1999-07-29 ArtNo.19941
◆<星>米国製薬会社MSD、トゥアス工場を3倍に拡張準備
【シンガポール】米国拠点のMerck Sharp & Dohme(MSD)は目下トゥアスに3億米ドルを投じて建設中の製薬工場を2倍乃至3倍に拡張する可能性を検討している。
MSDのPatrick Yang副社長(アジア太平洋地域)が27日語ったところによると、2001年に稼働する新工場では、先月米国で発売されたばかりの関節炎の治療/鎮痛薬Vioxxと8、9カ月前に発売された喘息薬Singulairの製造が手掛けられる。Vioxxの年商は10億米ドル、Singulairのそれも4億~5億米ドルが見込まれる。
シンガポールは、知的所有権の保護/プロ・ビジネス環境/完備した法制/よく整備されたインフラ等の面で高く評価される。ジュロン・タウン公社(JTC)から12.12haの土地をリースした同社は、別に8haをリースするオプションも認められているが、昨年4月30日に着工され、2000年9月の完工が予定される新工場は、その内6haを占めるに過ぎない。同工場は5年で製造能力の上限に達する見通しだが、同社としてはシンガポールにおける投資を継続して拡大する。
またシンガポールの薬品産業は、成長の初期段階に有るが、10~20年後には電子産業に匹敵する産業に成長する潜在性を備えていると言う。(ST,LZ:7/28)
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