1999-07-28 ArtNo.19933
◆<馬>中小企業の89%が競争力維持に自信
【クアラルンプル】マレーシアの中小企業は経済危機の深刻な影響を被ったものの、競争力の維持や経営方式の転換等の面で強靱さを示した。
ラフィダ通産相が26日、発表した中小産業開発公社(SMIDEC)レポートによれば、調査された中小企業の89%が市場競争力の維持に自信を表明している。
しかしながら経済危機の過程では、取り分け厳しい金融引き締め策が採られた初期の段階では、業務停止に追い込まれた中小企業も少なくなかった。資金難と受注減から設備稼働率は下降し、調査に回答した中小企業の49%が1998年の設備稼働率は僅か32%に下降したとしている。
昨年最も深刻な影響を受けたのは、機械、エンジニアリング、運輸機器業界で、取り分け、国内市場に大きく依存する業界が深刻な打撃を受けた。
これに対して輸出志向産業や輸出志向産業に製品を納入する業界は、Mドル軟化の恩恵を享受した。
一方、SMIDECの金融支援スキームの下、既に認可され、未だ貸し付けられていない融資金の額は1999年6月末時点で2億1913万Mドル。この内85.75%に相当する1億8790万Mドルが近く中小企業に手渡される。これらの融資は9つの異なるスキームの下に貸し付けられるもので、内訳は;工業技術支援基金(ITAF)1/ITAF2/ITAF3/ITAF4(2800万Mドル)、近代化自動化スキーム(MAS)8010万Mドル、品質向上スキーム(QES)(6630万Mドル)、中小企業金融パッケージ(PAKSI)(1350万Mドル)、Y2K補助、工場会計監査スキーム(FA)。これら9件のスキームの基金総額は3億5000万Mドルで、これまでに3933件の融資申請が受理され、内2429件が認可されている。(NST,MBT,STAR:7/27)
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