1999-07-27 ArtNo.19913
◆<星>KSテック、セスダック登録目指す
【シンガポール】産業用機械の地元仕入れ業者、KS Tech(金声科技)は23日、セスダック登録を目指す株式公開を通じて300万~400万Sドルを調達する計画を明らかにした。
KSテックはCooper CameronやVarco BJと言った産業用機械の納入、流通、据え付けを手掛け、ベトナムや中国にもビジネスを展開している。KSテックのTan Kim Seng(陳金城)会長によると、同社のビジネスは1)造船/海事/製造/建築業界向け一般ハードウェア、2)石油/ガス関連機器、3)半導体業界向け水処理機器の3部門から成り、セスダック登録を通じ流通/顧客ベースの拡張を図る。公開公募は今週中にも実行される。
今後の抱負は、2年前から手掛けるUHP(ultra-high-purity products)ディストリビューション・ビジネスの拡張。UHPはウエハー製造プラント等で使用されており、成長の潜在性が大きい。公募調達した資金も主にUHPの新ラインの開発と代理網の構築や運転資金に充当する。タン氏の弟、Tan Fuh Gih(陳僕毅) 重役(MD)は、地元業界のリーダーとして向こう2年間UHPビジネスを3倍に拡大することは可能と指摘した。
中核とする石油/ガス関連機器流通ビジネスの中心は中国で、中国のエネルギー部門には計り知れない潜在性が存在する。タン・フギ氏は、石油/ガス領域で成功できたのは、ハイテク機器の納入先に対する技術支援を提供できたためと語った。
KSテックは1974年に大学を出たばかりのタン氏が弟3人(僕毅/后浪/為民)の協力も得て創立したもので、昨年の営業額は前年の2970万Sドルから3060万Sドルに急増、税引き前利益は270万Sドルだった。石油・ガス/水処理/一般ハードウェア3部門の営業額に占める比率は49:37:14。地域別では中国/シンガポール/その他の東南アジアの比率が45:45:10となっている。従業員は115人。公募幹事はDBSバンクが務める。(ST,BT,LZ:7/24)
|
|