1999-07-23 ArtNo.19879
◆<星>地元ソフト会社Apex、ナスダック登録目指す
【シンガポール】保険業界向けソフトウェアのサプライヤーとしてはシンガポール最大の規模を誇るApex Systemsは向こう3乃至4年内にナスダックに登録、その1年後にはシンガポールのセスダック登録も果たす計画だ。
IBMの管理職も務めたSuresh Prabhu重役(CEO)が1981年に創設したエイペクス・システムズはシンガポールの他、タイ、香港、インドに事務所を展開、昨年のグループ営業額は1994年の450万Sドルから890万Sドルに倍増した。また純益は66万3000Sドルと、1997年の16万1000Sドルの4倍に拡大している。
Prabhu氏によると、セスダックよりも先に、ナスダックを目指すのは、高い株価が見込める上、世界最大の米国保険市場進出の地歩を固めることができるため。
米国保険市場では、ヘルスケアや年金等、ニッチ・マーケットに照準を合わせる。また今年第4四半期にはインターネットを通じたソフトウェア販売、X-netを米国市場に売り込み、それを機に来年は米国東海岸にオフィスも設ける計画だ。
エイペクスの180人のスタッフの大部分はシステム/ビジネス・アナリストで、3分の1がシンガポールをベースにしている。インドのシリコン・バリーの異名をとるバンガロールはエイペックスのリソース・センター/情報技術(IT)トレーニング・ハブを務めている。
アジア諸国の金融市場が開放される中で、X-netサービスを拡張し、より多くの保険関連ソフトウェアを投入する機会が拡大している。このためアジア諸国にもより多くのオフィスを設け、フィリピンや中国では現地パートナーとのリンクを拡大する。マレーシアやインドネシアの顧客ベースを拡大する余地は大きく、目下これらの国における新オフィスの開設が検討されていると言う。(BT:7/22)
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