1999-07-22 ArtNo.19870
◆<馬>今年のGDP成長率1.8%:MIER
【クアラルンプル】マレーシアの国内総生産(GDP)は、昨年7.5%下降したが、今年は1.8%のプラス成長を回復できる見通しだ。
民間シンクタンク、マレーシア経済研究所(MIER)が20日発表した1999/2000年度経済展望報告書によれば、政府が持続的な財政/金融拡張政策を採用する中で民間部門は徐々に復調しており、世界経済も成長を加速していることからマレーシアの国際収支は一層改善し、来年のGDP成長率は4.3%に達する見通しだ。
1999年の経済成長は民間支出や民間投資ではなく、公共支出の拡大に牽引される見通しだ。公共支出は昨年のマイナス7.8%から今年は9.5%の拡大が見込まれている。民間支出は昨年10.8%下降したが、今年は1.5%のプラス成長が望める。
第2四半期の消費者情緒指数は101.6と、昨年同期の84から顕著に改善したが、労働市場における就業難が続いていることから、経済危機以前のレベルはまだ回復されていない。とは言え株式市況の活況が続く中で、消費者情緒は一層の改善が見込まれる。また今年第2四半期のビジネス情緒指数は昨年同期の48.2から60.3にアップした。
今年の商品/サービス輸出の成長は電子製品輸出の活況に支えられ、昨年のマイナス0.2%から9.6%のプラス成長が見込まれ、輸入も12.8%の伸びが予想される。
貿易収支は昨年の693億Mドルに続き、今年も676億Mドルの黒字が見込め、サービス収支の赤字は昨年の361億Mドル(GDPの13.4%)から335億Mドル(同12.2%)に縮小する見通しだ。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:7/21)
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