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1999-07-22 ArtNo.19867
◆<星>モービル/BP、相次ぎ12%ガソリン値下げ
【シンガポール】モービルが先週末、ガソリンの12%値下げを告げるフルページの紙上広告を行ったのに対抗して、月曜にはブリティッシュ・ペトローリアム(BP)がほぼ同レベルの値下げを発表、新たな値下げ競争の火蓋が切られた。
石油会社は、今年に入って以来ギフトや割引クーポンのダイレクト・メール等、あの手この手の販促活動を展開してきたが、これまで値下げ競争はディーゼル油(昨年11月の燃料油税撤廃後の並行輸入に伴うだぶつきが原因)に限られていた。またモービルはこれまで戦場の外に身を置き観望姿勢を採っていたが、今回は戦列に加わり、しかも先週末以前では、今年に入って以来最大の値下げを宣言した。
BPスポークスマンは、「市場シェアを維持する上から必要な措置」としているが、業界筋は原油が過去1年来の最高レベルに値上がりしている最中に、こうした値下げ競争の火蓋が切られたことに唖然としている。例えばBrentは先週、過去20カ月来最高の19.431米ドルをマークした。こうした中でシェルのTan Chong Meng重役(小売担当GM)は、「精製業界は値上げに抗しきれない状況に置かれている」と述べている。
その実、シンガポールにおける燃料価格戦争は、隣国マレーシアにおける長期にわたる状況が繰り返されたもので、また昨年の業績不振の挽回を図る必死の試みでもある。1998年のガソリンスタンド売上は、廃車台数の急増/電子通行料徴収システム導入/国内経済全般の不振等に祟られ、2000万Sドル縮小した。加えて今年第1四半期の売上も、昨年同期を大幅に下回った。
先のシェル幹部は、値下げは短期的なものと予想するとともに、シェルはロイヤルティー・プログラムを通じて顧客のつなぎ止めを図るとしている。(BT:7/20)
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