1999-07-21 ArtNo.19858
◆<印度>商務省/鉄鋼省、HRコイル・フロア価格引き下げで合意
【ニューデリー】商務省と鉄鋼省は熱間圧延(HR)コイル等の鉄鋼製品輸入フロア価格を下方修正すること、時期を見てフロア価格制そのものを廃棄することで合意したようだ。
商務省は先週金曜に総理府に送った書簡の中で、商務相と鉄鋼相はフロア価格制を今廃止するのは時期が悪いとの点で合意したと述べるとともに、フロア価格を下方修正することを提案した。
総理府からフロア価格制に対する検討を指示された全国公共財政/政策研究所(NIPFP)のAshok Lahir所長は、関税貿易一般協定(GATT)に違反するとの理由で同制度を廃止すべきだとする報告書を政府に提出したが、商務省と鉄鋼省は、同報告書を無視する姿勢を採っている。
また商務省と鉄鋼省は錫メッキ鋼板とスクラップの輸入フロア価格に関しては意見の対立を見せている。商務省はこれら2品目のフロア価格も下方修正するよう提案しているが、鉄鋼省はこれに反対している。
インド政府は昨年12月にHRコイル、HRシート、冷間圧延(CR)コイル、錫メッキ鋼板、特殊棒鋼にトン当たり各302米ドル、317米ドル、392米ドル、72米ドル、740米ドルの輸入フロア価格を導入した。(ET:7/19)
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