1999-07-21 ArtNo.19852
◆<星>5人に4人が選挙による大統領選出希望:SPH調査
【シンガポール】シンガポール国民の5人中4人が選挙により新大統領を選出することを希望している。
オン・テンチョン大統領が先週金曜、再選を図らぬ方針を発表する以前に、シンガポール・プレス・ホールディングズ(SPH)リサーチ・アンド・インフォメーション・デパートメントの電話インタビューに応じた国民(20歳以上)430人中の80%が、2人以上の候補者による選挙が行われることを希望しており、特に学歴の高いものにこうした傾向が目立った。
また選挙は必要ないとする少数派の掲げた代表的理由には、1)「重要なのは候補者の質であり、候補者の数ではない」、2)「厳しい条件の下では選挙を行う前から結果は分かっている」、3)「シンガポールの大統領は国民投票を行うほど重要なポストではない」、の3点がが含まれる。
一方、大統領は与党人民行動党(PAP)にリンクした者が望ましいか、PAPとのリンクを持たぬ者が望ましいかとの質問には、ほぼ50%がPAPにリンクした者を希望、40%はその逆、10%は意見を保留した。
大統領選挙は8月31日以前に行われるが、今のところ候補者は1人もなく、民選大統領制の導入にあれほど熱心だったリー・クアンユー上級相を初めとする与党幹部は、ほとんどコメントもせぬ打って変わった冷淡な姿勢を見せている。(ST:7/19)
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