SEAnews 1995-06-15 ArtNo.1985

【シンガポール】中国第2のオートバイ製造会社、深ノース・チエンシャー・モーターサイクル・カンパニー(SNJMC)はシンガポール証券取引所(SES)へのＢ株上場を計画している。
ＳＮＪＭＣの海外募集を引き受けたＨＧアジアが12日の私募説明会で明らかにしたところによると、中国当局の許可が下り次第ＳＥＳに上場を申請、12カ月以内の取引開始を目指している。発行済株式の25.1％に当たる1億2000万株を1株45～50米セントで国際投資家にオファー、約6000万米ドルの調達を図る。調達された資金は100ｃｃと150ｃｃのツーリング・オートバイの開発・製造やアルミ合金材の生産施設に投じられる。欧米でもＢ株の私募説明会を行っており、募集は15日に締め切られる。過去12年間、ヤマハと密接な協力関係を結んできた同社は、チエンシャー、チエンシャー・ヤマハ、チョンチン・ヤマハのブランドで50ｃｃ、60ｃｃ、80ｃｃのオートバイを製造販売。昨年は、前年の54万6472台を上回る83万9102台を生産、ホンダと合弁を組んでいる中国最大のオートバイ・メーカー、チャイナ・チアリン・インダストリアルCoの85万台に迫った。ちなみに中国国家計画委員会は昨年、既存のオートバイ・メーカー130社を今世紀末までに10社前後に減らす計画を明かにしている。(BT:6/14)