1999-07-19 ArtNo.19819
◆<星>英国NTL、デジタル地上TV放送インフラの主役目指す
【シンガポール】英国拠点の通信/放送サービス・グループNTLは15日、アジアにおけるデジタル地上TV放送(DTT)インフラの主要なプロババイダーに成ることを目指し、シンガポールに地域本部をオープンした。
ナスダック登録企業NTLブロードキャスト・グループのピーター・ダグラス重役(MD)によると、同社は目下シンガポール放送事業局(BAS)や当地拠点の放送会社と、DTTの技術的プラットフォームを設ける問題を協議している。
シンガポールの小さなサイズは1つの限界だが、DTTスタンダードを最初に導入、この方面で世界の先頭集団に加わっており、NTLがアジア市場開拓のスタートを切るには最良の地と言える。ちなみにSBAは最近デジタルTVの欧州標準を採用するとともに、この種の技術を導入するための全国委員会を設立した。
NTLアジア・パシフィックのHenry Cheong重役(MD)によると、同社は目下SBAの他、テレビジョン・コーポレーション・オブ・シンガポール(TCS)やTV12と過去数ヶ月協議を進めており、DTTインフラの提供、取り分けディストリビューション技術やネットワーク・プラニング領域に照準を合わせている。しかしシンガポールの全国委員会は依然としてその計画を立案中で、事業の進捗は同計画がいつ完成するかにかかっている。
ダグラス氏によると、NTLはタイやマレーシアの潜在性、取り分けこれら両国の民営化計画に注目している。ビジネスの点からすれば、こちらの方がより重要だが、一歩一歩進める他ない。
同社は域内ネットワーク・プロジェクトへの出資を計画しているが、具体的ターゲットはまだ見定めていない。NTLは最近オーストラリアの全国通信幹線網を4億米ドルで買収した。域内市場はテレビ、ラジオ、インターネット、その他の通信サービスのデジタル革命の時期を迎えており、興奮させられる時代が到来していると言う。(ST:7/16)
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