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1999-07-16 ArtNo.19807
◆<馬>ペトロナス、インドとUS$96億LNG供給仮契約
【クアラルンプル】国営石油会社ペトロナスの子会社MLNGティガSdn Bhdは14日、米国のエネルギー会社エンロン・コープ傘下のMetropolis Gas Co Pte Ltdと向こう20年間にわたり天然ガスを供給する総額96億米ドルの仮契約を結んだ。
同仮契約の下、ペトロナスは2002年半ばから年間最大260万トンの液化天然ガス(LNG)をメトロポリスに供給する。正式契約は数ヶ月以内に調印されるはずだ。
ペトロナスのHassan Marican社長はこの日記者会見し、「マレーシアがインドにLNGを供給するのは初めてのことで、一大突破」と語った。
ペトロナスは、メイン・バイヤーの日本と韓国のLNG需要が、リセッションで減退する中、新市場の開拓に努めていた。ハッサン社長は過去5年来初の32%の減益を計上した1999年3月期業績報告会の席上、インドや中国により多くの原油や石油製品を輸出する意向を表明していた。ペトロナスは先月、インド最大の石油会社インディアン・オイル・コープ(IOC)と合弁で10億米ドルを投じ、北部インドに石油化学プラントを設ける計画も発表している。
ペトロナス傘下のマレーシア・インターナショナル・シッピング・コープ(MISC)はインド西海岸のDabholまでLNGを輸送、メトロポリスは同ガスを発電施設や工業界のユーザーに供給する。
エンロンのSanjay Bhatnagar重役(インド子会社CEO)によると、インドは大量のエネルギーを必要としており、その大部分を輸入に依存している。このため迅速な行動を採る者はこうした機会を利用することができると言う。
MLNGティガにはペトロナスが60%、サラワク州政府が10%、シェル・ガスBVが10%、ニッポン・オイルLNG(ネーデルランド)BVが10%、オキシデンタルLNG(マレーシア)Ltdが10%、それぞれ出資している。
ハッサン社長はまたマレーシアはここ暫く原油生産を拡大する計画はなく、今年は日産63万バレルの水準を維持すると語った。(NST,MBT,STAR,BT,ET,IE,TH,THBL:7/15)
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