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1999-07-14 ArtNo.19783
◆<印度>レイモンド、日韓含む外国企業と鉄鋼部門売却協議
【ニューデリー】Raymond Ltdはドイツ企業ティッセンとの交渉が暗礁に乗り上げた後、日本と韓国の企業2社を含む他の外国企業と、赤字経営鉄鋼部門の売却交渉を進めている。
レイモンドの内部筋によると、ティッセンとの交渉が価格問題で膠着状態に陥ったことから、他社との協議が試みられている。ティッセンは当初1億500万米ドルの買収価格をオファーしたが、今では6500万米ドルに下方修正した上、輸出義務の撤廃も要求している。
レイモンドは1995-96年の間に輸出振興資本財輸入スキームの下、3000万米ドルの資本財を無税で輸入、このため1億8000万米ドルの輸出義務を負うているが、ティッセンは同義務の履行は不可能としている。レイモンド自身、リセッションと内外の企業との熾烈な競争に晒される中、商務省に輸出義務の緩和を陳情した経緯がある。
業界筋は、ティッセンが、赤字を出し、輸出義務も負うたレイモンドの鉄鋼部門を低価格で買収する機会は大きいと見ているが、レイモンドは一層の損失を被るような取引は望んでいないとされる。
レイモンドは米国拠点のAlleghany Ludlum Corporationの技術支援下に450クローを投じて年産4万5000トンのシリコン・スチール製造施設と年産10万トンの冷間圧延アニールド・スチールの製造施設を設けており、第1期分は1995年に稼働している。
ティッセンは100%子会社のEBG Gesellschaftを通じてレイモンドと76:24の合弁会社EBG India Ltdを設立、当該鉄鋼部門を経営することを提案した。しかしティッセンは以上の計画の実行に先立ってレイモンド鉄鋼部門の資産評価をKPMG Peat Marwickに委ねた。コンサルタント会社は鉄鋼部門の資産価値を1億650万米ドルと評価するとともに、内5600万米ドルを新会社の自己資本にすることができると報告した。
合弁契約は1998年6月1日に発効するはずだったが、両社の意見の相違から見送られた。
レイモンドの1999年3月期純益は前年の45.03クローから80.77クローに79%アップ、総営業額は1518.91クローから1576.54クローに、総収入は1225クローから1307.35クローに、それぞれアップしている。(ET:7/12)
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