1999-07-13 ArtNo.19768
◆<印度>MUL/Telcoの小型車市場シェア合計60%に
【ニューデリー】インドの小型乗用車市場は2000/2001年には、Maruti Udyog Ltd(MUL)とTata Engineering & Locomtoive Company Ltd(Telco)が合計60%のシェアを占めることになる見通しだ。
金融機関の調査報告書は以上の予測を掲げているが、興味深いことは現在MULは単独で70%以上のシェアを占めていること。同報告書はMULの市場シェアが向こう2年間に30%に下降すると予想している。
Hyundai Motor Company とDaewoo Motorsが残りの40%の可成りの部分を占め、フィアット等の他のメーカーは、マイナーな役割を演じるにとどまる見通しだ。
乗用車市場は年率14%の成長が見込まれ、2001/2002年の市場規模は71万台、内小型車(800-1400CC)が46万1000台、中型車(1400-1800CC)が23万4000台、大型車(1800CC以上)が1万4000台と見積もられている。
報告書は設備能力の過剰、取り分け小型/中型乗用車カテゴリーの設備過剰を指摘している。目下のところ小型車の設備能力は37万5000台だが、Telcoは15万台、MULは10万台、Daewooは7万2000台、Hyundaiは8万台の製造能力追加を予定している。従って合計生産能力は77万5000台を突破する。仮に80%の稼働率としても、需要を大幅に上回ることになる。
また中型車の既存生産能力は31万台で、別に15万5000台の製造能力が追加されようとしている。したがって合計生産能力は46万5000台に達する。(ET:6/9)
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