1999-07-13 ArtNo.19761
◆<星>オフィス賃貸市場、今年末までに底入れ:CJレポート
【シンガポール】シンガポールの優良オフィス賃貸市場は今年第3四半期もしくは第4四半期に底入れし、来年は5~10%の値上がりが見込める。
不動産コンサルタント、コリアーズ・ジャーディン(CJ)が9日発表した報告書によれば、優良オフィスの資産価値は既に底入れ、今年末までに10%程度の値上がりが予想され、来年はさらに15%の上昇が見込める
国内経済の緩やかな回復と需要の拡大に支えられ、オフィス市場が直面する過剰供給は2001年に向けて緩和するものと見られる。
向こう5年間のオフィス・スペースの新規供給(純増)は年間平均129万平方フィートと見込まれ、オフィス・スペースのブロック販売や資産証券化も増加する見通しだ。
工業不動産の賃貸料も良質な物件が供給される中で上昇基調を辿るものと予想される。工業不動産市場にも全体として供給過剰が存在するが、部分的には、供給が限られ、需要が健全な拡大を見ているようなニッチ市場も存在する。例えば通常のフラット工場は過剰だが、エンタープラナーやテクノプラナー向けの工業不動産の開発は依然可能だ。
アジア市場に関しても、需要低下と言うよりは、過剰供給に伴う市況の低迷が続いている。しかし投資家の情緒は顕著に改善していることから、一層の市況の落ち込みが生じる恐れはそう大きくないと言う。(BT:7/10)
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