1999-07-13 ArtNo.19760
◆<星>シューピアリア・メタルの中国ビジネス急成長
【シンガポール】中国市場進出を試みた多くのシンガポール企業が莫大な損失を被る中でSuperior Metal Printing(SMP)は、好収益を上げ、積極的な事業拡張を図っている。
塗料/石油化学業界向けフレキシブル・パッケージ/金属容器の納入を手掛けるSMPは上海近郊の浦東における第4工場がまだ完成しないにも関わらず、既に第5番目の工場建設を予定している。
昨年の7266億Sドルの営業額に占める中国ビジネスの比率なお3分の1に満たないものの、441万Sドルの税引き前利益の80%近くが中国ビジネスで占められた。
SMPのスティーブン・チャン重役によると、こうした成果は広大な中国市場の潜在性とともに日本ペイントとのパートナーシップによる。日本ペイントの中国におけるフランチャイズ権を保持するWuthelamグループのGoh Cheng Liang氏はSMPのほぼ3分の2の権益を握っている。
SMPは1989年に国営Beijing Huaxin Development Co Ltdと50:50の対等出資で最初の中国合弁会社を設立、今では北京、Kunshan、Huiyangに3子会社を有する。SMPはBeijing Huade Metal Packing Container Co Ltdに80%、Kunshan Huade Metal Packaging Container Co Ltd に80%、Superior Metal Printing (Huiyang) Co Ltdに100%出資している。これら3社は金属容器に対する中国国内の強い需要に支えられ、いずれも好調な成長を遂げており、向こう3~5年もハイレベルな成長を維持できる見通しだ。この他、関連会社のBeijing Huade Lining Materials Industry Co Ltdはラグ・カバー・ガスケット用密封剤を製造している。
上海浦東区の4000平米の敷地に建設中の第4工場は2000年5月に完工する予定だ。浦東工場への投資額は800万Sドルで、同社の対中累積投資は2800万Sドルに達する。
SMPの中国ビジネスの年商は1994-98年の間に708万Sドルから2110万Sドルに、税引き前利益は132万Sドルから384万Sドルに、各44%と43%の成長を見ている。
SMPは中国の他、マレーシア、ベトナム、フィリピンにも進出しているが、ベトナムとフィリピンの事業は依然赤字経営と言う。(BT:7/10)
|