1999-07-12 ArtNo.19754
◆<印度>SAIL、Durgapur工場近代化で外部資金導入
【カルカッタ】スチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)傘下のDurgapur Steel Plant(DSP)は、このほどRitesh Tradefin/Metamins India/Sova Commercialをコンバージョン・エージェントに指名、これら3社と関係覚書を交換した。
これら3社との覚書は、DSPの製品の付加価値を高めるSAILの努力の一環とされる。DSPは4870クローの近代化計画をほぼ完成させたが、その製品の半ばは半製品のため直ちに収益に結びつかない。このため、さらに1500クローを投じてブルーム・キャスター、ワイヤー・ロッド・ミル、ミディアム・ストラクチュラル・ミルの増設が提案されているものの、折からの鉄鋼不況と資金難からSAILには、これ以上DSPに資金を注ぎ込むゆとりがない。そこで考え出されたのがコンバージョン・エージェントを通じた外部資金の導入により、DSPの製品の付加価値を高めること。
Riteshは年産3万トンの完成品製造施設を設ける。同年産能力は6万トンまで拡大できる。Metaminsは年産7万5000トンのリ・ローリング・ミルを建設、Sovaは年産
3万トンの施設を設ける計画で、これらの1つは2000年半ばには稼働する。
コンバージョン・エージェントはビレット関連製品の最大50%を自由に販売でき、残りはSAILのセントラル・マーケッティング・オーガニゼーションに委ねられる。(THBL:7/10)
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