1999-07-12 ArtNo.19752
◆<印度>政府、ホンダ・シエルの乗用車以外の製造を制限
【ニューデリー】Kinetic Motor CompanyはHonda Sielが乗用車以外の車両を製造する計画を阻止することに成功したようだ。インド政府はFirodia一族の陳情を受けた後、当初ホンダ・シエルに与えた自動車(二輪車を含む全ての自動車)製造許可に見直しを加え、結局乗用車以外の車両製造を禁止した。
ホンダは昨年12月にキネティックとのスクター製造合弁を解消した後、別会社を通じてスクーターの製造を計画したが、今回のインド政府の措置により、同計画の実現は難しくなった。
ホンダ・シエルは今年3月15日に首尾良くいわゆる自動車製造の認可を得たが、工業省は5月19日付けの書簡で同認可を取り消した。
キネティックのArun Firodia会長はそのような陳情を行ったことを強く否定しているが、3月18日付けの工業省に宛てた書簡の中で同氏は、「ホンダが合弁もしくは完全出資の新会社を通じて、あるいは既存のHero Honda、Honda Siel、Honda Power Productsのいずれかを通じて、スクーターを製造するなら、Kinetic Motor Company Ltdは深刻な影響を被る」と苦情を述べている。
いずれにしても工業省はホンダ・シエルの申請を認めれば、他の外国企業も既存の合弁事業を解消し、新会社を通じて同じ品目を製造するようになると懸念したようだ。(ET:7/10)
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