1999-07-09 ArtNo.19731
◆<星>第2四半期の工業不動産賃貸料、3年ぶりに3.6%アップ
【シンガポール】今年第2四半期の民間工業用不動産賃貸料は1996年第2四半期以来3年ぶりに上昇基調を回復、6月末までの3ヶ月間の全国平均工場/倉庫賃貸料は3.6%の上昇を見た。
とは言え回復は決して一様ではなく、工業不動産の二階以上の階のスペースが平均10%上昇したにに対し、1階の賃貸料は変化していない。不動産コンサルタント、ジョーンズ・ラング・ラッセル(JLL)の報告書によれば、第2四半期に賃貸された物件は一般に高品質だったこともあって賃貸料も高目になった。しかし工業不動産の1階と2階以上の賃貸料は1996年のピーク時をそれぞれ42.9%と56%下回っている。
民間の工場/倉庫スペースの向こう4年間の新規供給量は1500万平方フィート、年間375万平方フィートに達することから、譬え値上がりしても急上昇することはない。
公共部門の2001年までの工業スペースの供給量は900万平方フィートで、年間平均にすると300万平方フィート、これには特別用途の工業スペースは含まれていない。
工業不動産市場には回復の兆候が生じているものの、特定領域の特殊な需要に牽引されており、他の大部分は依然として取引が低迷しているという。(ST,BT,LZ:7.8)
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