1999-07-08 ArtNo.19719
◆<馬>ペトロナス純益、31.5%ダウン
【クアラルンプル】国営石油会社ペトロナスの1999年3月期純益は前年比31.5%減の68億Mドルと、過去5年来初の減益を報告した。
ペトロナスが6日発表したところによれば、税引き前利益も前年の158億Mドルから118億Mドルに下降したが、営業額は海外業務の貢献で21%増の420億Mドルをマークした。この他、Mドル相場が前年の1米ドル=3.63Mドルから3.80Mドルに下降したことも、営業額の膨張につながった。
米ドル・ベースで見ると、営業額は前年の96億3100万米ドルから111億3300万米ドルにアップ、純益は27億3600万米ドルから17億9100万米ドルに下降した。
海外売上はグループ営業額の34%に貢献した。同社は当初6年後までに海外業務収入を営業額の30%に高めることを目指していたが、同目標は繰上達成された。総資産は前年の817億Mドルから995億Mドルに、払込資本は319億Mドルから369億Mドルに、それぞれ拡大、負債額は319億Mドルだった。
ペトロナスの現金準備は337億4000万Mドルから312億4000万Mドルに下降した。これらの現金準備は国内金融体系内に蓄えられており、年間25億Mドルの利子収入を生じている。
アジアの通貨危機に伴う石油需要の低下が国際石油価格を暴落させ、同社の昨年の利益を縮小させたと言う。(NST,STAR,BT,LZ:7/7)
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