1999-07-08 ArtNo.19716
◆<星>SCS、米国GE及び地場銀行UOBとEコマース合弁
【シンガポール】スンブコープ・インダストリーズの上場情報技術(IT)子会社シンガポール・コンピューター・システムズ(SCS)は6日、米国ジェネラル・エレクトリック(GE)傘下のGEインフォメーション・システムズ(GEIS)とのEコマース合弁事業の発足を宣言するとともに、地場4大行に数えられる大華銀行(UOB)とのEコマース・プロジェクトも準備中であると発表した。
SCSはGEISと、オンライン・ビジネスを希望する地元企業にフル・レージンのサービスを提供するEコマース・センター“EC1 Pte Ltd”を設立した。
SCSのスティーブン・ヨー社長兼CEOによれば、新ビジネスは中小企業から大企業までをターゲットにしており、当初投資額は600万Sドル。EC1の顧客はフォーチュン1000企業を含むGEISの10万社を超える米国企業やそれぞれ独自のサテライト・パートナーを擁するハブにアクセスできる。
EC1のM Y Yeow重役(CEO)によれば、シンガポールの企業はEC1を通じて世界最大のトレーディング・コミュニティーに直結される。EC1は3カ月前から営業を開始したが、反応は予想以上に良好で既に少なからぬ企業と契約を結んだ。今年末には業績発表を行える見通しだ。SCSは当面EC1に81%、GEISは19%出資するが、出資率は最終的に50:50に調整される。
EC1は最近UOBと覚書を交換したが、後者はオンライン・トランザクションの清算や支払面で最良のパートナーと言える。
UOBサイバー・バンク部担当のIris Chua第一副社長によると、覚書はUOB独自のビジネス対ビジネスEコマース・ハブ構築を目指したものだが、UOBは多くの法人顧客を有することから、両者の提携は双方に恩恵を及ぼす。
EC1のセンターはBedok South RoadのSCSビル内に設けられ、主にGEISから派遣された20人のスタッフが勤務、GEISはEC1に主要な製品とサービスを提供すると言う。(ST,BT,LZ:7/7)
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