1995-06-14 ArtNo.1971
◆ヘラルド社の<星>正副首相/上級相誹謗公判開廷
【シンガポール】シンガポールの正副首相及びリー・クアンユー上級相によるインターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)に対する誹謗訴訟公判が12日開廷した。
同公判は、IHT紙が昨年8月2日にシンガポールの政治を王朝政治と論評する一文を掲載したことに端を発したもので、原告らの抗議に対して、IHTのリチャード・マクリーン発行人、ジョン・ビノカー編集長、そして執筆者のフィリップ・ボーリング氏は同月31日に謝罪文をIHT紙に掲載したが、賠償には応じなかった。このため原告側が告訴していたもので、この日証言台に立ったリー上級相は、被告らの謝罪には誠意も、贖罪も、反省の欠片もなく、受け入れられないと強調した。3被告は出廷せず、被告側弁護士は原告の訴えの主旨は明らかなため、原告が出廷して証言する必要もないと主張したが、裁判官はリー氏らの証言を認めた。同公判審理は3日間にわたり開かれる。(ST,BT,LZ:6/13)
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