1999-07-07 ArtNo.19702
◆<馬>テレコムCEO辞任?、CLOB問題で会長との対立昇級?
【クアラルンプル】テレコム・マレーシアBhd(TMB)のDatuk Wira Mohamed Said Mohamed Ali重役(CEO)がシンガポールの店頭市場CLOB(セントラル・リミット・オーダー・ブック)株の買収問題を巡り、Ali Hassan and Datuk Mohamed Said会長との対立が昇級、近く辞職するとの噂が伝えられている。
エーシアン・ウォール・ストリート・ジャーナル(AWSJ)が5日報じたところによると、ウィラCEOは、TMBの海外事業推進擁護者として知られるが、同氏とアリ会長の間にはTMBの経営政策を巡り対立が存在すると伝えられている。TMBは先週、ユナイテッド・エンジニアーズ・マレーシア(UEM)と共同で目下凍結されているCLOBマレーシア株をシンガポールの投資家からディスカウント価格で買収することを提案したが、関係記者会見の席にウィラ氏は姿を見せず、アリ会長が発表を行った。
国営通信ブルナマは5日、この点に関して、ウィラCEOのポストは通信事業に豊富な経験を有するTMBの前幹部により引き継がれるだろうとの見通しを示すと共に、「マネージメントの交代は如何なる組織にも存在するノーマルなもの」とするレオ・モギー エネルギー通信マルチメディア相のコメントを報じた。
AWSJは、ウィラCEOが辞職するとすれば、それはマレーシアの政府系企業が政府の政治的アジェンダの支援を求められた際に、これらの企業の幹部が直面するハードルの存在を物語っているとコメントしている。(ST:7/6)
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