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1999-07-05 ArtNo.19671
◆<星>今週CLOB問題で詳細な提案をKLSEに提出:SES
【シンガポール】シンガポール証券取引所(SES)は2日、Clob(セントラル・リミット・オーダー・ブック)問題を巡り、凍結されたマレーシア株を一定期間に段階的に凍結を解き、取引を再開することを含む、詳細な提案書を今週クアラルンプル証取(KLSE)に提出すると発表した。
SESはこの日、テレコム・マレーシアBhd(TMB)とユナイテッド・エンジニアーズ・マレーシアBhd(UEM)のClob株共同買収提案に関して発表した声明の中で、KLSEに上記の提案を行うとともに、同問題について再会談を求めるとしている。それによると、両取引所はこれ以前にCLOB株をマレーシア中央預託機関(MCD)の証券口座に移転することで合意したが、マレーシア側はCLOB株の凍結を解除後、CLOB投資家がマレーシア株を投げ売りするようなことが有れば、KL証券市場に不利な影響を及ぼすと懸念している。SESの上記の提案はこうしたマレーシア側の懸念に答えるものである。
いわゆる両取引所の合意とは、マレーシアが昨年9月に導入した通貨管制の下、CLOBにおけるマレーシア株の取引が停止された後、シンガポール中央預託機関(CDP)とマレーシア証券清算自動化ネットワーク・サービシズ(SCANS)の間で結ばれた協定のことで、全てのCLOB株をMCDに設けられた投資家独自の証券口座に移すことを取り決めている。同合意の下、CLOB投資家はそのマレーシア株をマレーシア側のルールに基づきKLSEで取引できるようになるはずだった。
SES声明は、MTB/UEMの提案に関しては、この種の提案はシンガポールとマレーシア双方の関係当局の認可を必要とし、また買収提案を受け入れぬ者に対してもその保持するマレーシア株がSESとKLSEの合意に基づきMCDの独自証券口座に移転できるよう明確で適切なアレンジが準備されておらねばならないと強調している。
SESはより一層のコメントは、MTB/UEMの公式の提案がSCDPに提出された後、改めて発表するとしている。(ST,BT,LZ:7/3)
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