1999-06-30 ArtNo.19627
◆<馬>M$1.2億MSCベンチャー・ファンド創設
【サイバージャヤ】マレーシアは28日、アジアのマルチメディア・ハブを目指し、1億2000万MドルのMSCベンチャー・キャピタル基金を創設した。
マハティール首相の主宰で催されたベンチャー・ファンド創設式典の席上、MSCベンチャー・コープSdn Bhd(MSCVC)のOthman Yeop Abdullah会長が語ったところによると、ファンドはマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)ステータスを獲得した、あるいは獲得する潜在性を有する地元企業や外国企業に投資される。51%以上マレーシア人に所有される中小企業が優先され、マレーシアで営業する外国中小企業も大きな成長の潜在性が見込まれる場合には投資の対象とされる。
マルチメディア・デベロプメント・コープ(MDC)が1億Mドル、政府投資会社カザナ・ナシオナルBhdが2000万Mドルを、MSCVCの最初のファンド、MSC Venture One (MV1)に拠出する。
MSCVCのサリナ・カリム重役(CEO)によると、民間業界にもMV1への出資を求め向こう3ヶ月間に基金規模を2億Mドルに拡大する。MSCVCは年間10~15社に投資を行う計画で、内36%はスタートアップ企業、45%は成長期の企業、19%はプレIPO(公開公募)企業となる。これらの企業には地元のメスダックや米国のナスダックへの登録が奨励される。これらの企業の内IPOにこぎつけられるのは20~30%と見られるが、全体として25~35%の投資収益確保が目指される。MSCVCは既にMSC企業やプレMSC企業から26件の問い合わせを受けていると言う。(STAR,MBT,ST:6/29)
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