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1999-06-30 ArtNo.19622
◆<星>政府、蘇州タウンシップ管理権を中国側に移管
【シンガポール】シンガポールと中国は28日、両国政府間の協力事業として進められてきた江蘇省蘇州における合弁事業Suzhou(蘇州)Industrial Park(SIP)からシンガポール側が大幅に手を引き、管理権を中国側に委ねることに関する覚書を交換した。
シンガポール通産省のKhaw Boon Wan(許文遠)事務次官に率いられるシンガポール・チームと、中国共産党蘇州市委員会のLiang Baohua(梁保華)書記に率いられる中国側代表がこの日取り交わした覚書の下、シンガポール・コンソーシアムは向こう18カ月内にSIPの持分を65%から35%に縮小、2001年1月1日付けで既に完成した8平方キロの区画の管理を中国側に委ねる。同区画は、70平方キロの全区画の残りの部分を中国側が独自に開発する際のモデルにすることができる。目下中国側はSIPに35%出資しているが、これに伴い中国側の出資率は65%に拡大される。
コー次官が席上語ったところによると、政府間のソフトウェアの移転は2001年1月1日以降も、中国側がそれを必要とする限り続けられ、中国政府官員はシンガポールの政府機関や訓練センターで実習やコースに参加できると言う。またチャイナ・シンガポール・スーチョー(蘇州)インダストリアル・パーク・デベロプメント(CSSD)は新たに1億米ドルの新規借入を必要とするが、双方は同ローンをアレンジすることで合意した。
シンガポール政府と中国政府の共同プロジェクトとして1994年にスタートしたISPプロジェクトは、20年間に200億米ドルを投じ、近代的モデル工業タウンシップを開発すると言うものだったが、蘇州市政府が1990年から隣接する蘇州新区(SND:Suzhou New District )で開発を進めてきたハイテク・パークとの競争に直面、守勢に立たされた。シンガポール側はSNDの投資誘致活動を5年間ストップし、ISPのプロモーションに力を集中するよう申し入れたが、中国側は同提案を拒絶したとされる。
しかし双方は、蘇州市政府は全ての投資プロジェクトに対して優先的にSIPを推奨すること、蘇州市長はSIPの定例会議の座長を務め、2つのパークの無秩序な競争を回避すること、シンガポール側は住宅開発等のノーハウの移転を加速すること、蘇州市政府は目下5000人のパーク居住者を2万人に拡大するため蘇州市民の移転を奨励すること等の点で合意した。
目下、SIPには133件、総額37億6000万米ドルの投資約束がなされており、既に91社が操業、1万4000人の雇用機会が創出されている。
この日開かれたセミナーの席では、SIPの新管理層が引き続きハイレベルなサービスを提供すること等が、投資家に対して保証された。(ST,BT,LZ:6/29)
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